椎茸づくりは森づくり

椎茸づくりは森づくり

森と人、つながるしいたけの物語

森と共に生きる諸塚村の人々。森の恵みである原木しいたけの栽培は、暮らしに深く根付いています。

しいたけ栽培に使うクヌギやコナラなどの原木の森は生き物の命を育み、原木としてその役目を終えると、土へと還り、再び森を育てます。
しいたけを育てることで森が育ち、森は私たちに恵みを与えてくれます。

森を活用することと、森を守り育てることが両立できるしいたけ栽培は、森と共に生き、森を大切にしてきた諸塚村の人々にとって、無くてはならない大切な存在です。

諸塚村では、山で原木を育てることから始まり、収穫したしいたけを商品としてお客様の元へ届けられるまで、すべての工程が諸塚村内で行われています。
乾しいたけの一粒一粒が、諸塚の森へとつながる貴重なパスポートです。


収穫された立派な椎茸

森づくりと椎茸づくりを受け継ぐ奈須さん


FSC®認証の取得

諸塚村の森との関わりは、世界的にも評価されており2004年に日本初となる、村ぐるみでのFSC®認証を取得しています。

FSC®( Forest Stewardship Council®、森林管理協議会)とは、特定の森林から切り出された木材の流通や加工の過程が、『森林保全』に配慮してあり、『地域の利益』にかなっており、そしてそれが『将来的にも継続していくことが可能』であることを認める機関です。

つまり、諸塚村で採れた木材は、諸塚村の人たちの手によって伐採され、流通に乗せられています。そのため、地元に利益がもたらされ、しっかりと次の森を育てることが出来ます。
そして、諸塚村ではなんと、乾しいたけもFSC®の認証を受けています。食品としてFSC®認証を受けるのは珍しく、乾しいたけでは諸塚産が、世界で唯一FSC®認証をうけた商品です。

FSC®認証商品を選択することで、違法な伐採や森林環境に無理を強いている木材の利用を減らし、地球上の森林環境の保護にもつながっていきます。