【干?乾?】山の珍味、実は伝統食材な干したけのこ
春はたけのこ、敵は猪。
山の春の食卓を彩るのは、なんといっても山菜。
雪の下から顔を出すふきのとうから始まり、たらの芽も取り終わった頃ににょきにょきと出てくるのが、今回の主役「たけのこ」です。
(→乾たけのこ 50g – もろっこはうす (morokkohouse.jp))
たけのこ掘りは、イノシシとの仁義なき戦い。
鼻の利くイノシシに負けじと山へ繰り出すうちに、消費しきれないほどのたけのこを収穫し、友人や親族へ分け与えても余ったものが干したけのこへと姿を変えます。
(どうやって作るかは →こちらの動画 をご覧ください!)
鮮度の短い生のたけのこと違い、年中好きな時に食べられる干したけのこ。
九州山地、特に熊本で多く作られている伝統食のようです。
(→参照:農林水産省 にっぽん伝統食図鑑 熊本県 干し筍 より)
諸塚村では、干したけのこと乾燥ぜんまいは煮しめの必須食材。乾しいたけと共に長く愛されてきました。
(煮しめのレシピは →こちら 楽ちんな煮しめ 1人前×6食セットは →こちら )
さて、お気づきでしょうか。
ここまで「干したけのこ」「乾燥ぜんまい」「乾しいたけ」が出てきたことに。
全て同じ「乾物」のくくりのなかにあるものなのに、表記が違うのは何故なのでしょうか。
干し と 乾し、何が違う?
まずは前提として、基本的に「全て同じ意味」です。
あえて違いをつけるなら「干し」が太陽光での乾燥だとしたら、「乾し」は熱での乾燥でしょうか。
「乾物」だと乾燥させた食材全般、「干物」だと魚がメインになるという違いもありますね。
特に椎茸は、低温の日光よりも高い温度でしっかり乾かせる熱風の方が美味しくなることもあり、業界全体で「乾しいたけ」の表記を使用しています。
とはいえ、どれも間違いではありません。
もろっこはうすでは、商品ページでは乾しいたけと合わせて「乾たけのこ」と記載しますが、一般的に使われているのは「干したけのこ」のようです。
あまり気にせず、乾物界隈をお楽しみくださいね。
ちなみに「乾筍」と書くメンマですが、今回ご紹介した干したけのことは違い、蒸して発酵させたものを干して作り上げるそう。
独特の食感はそんな違いから生まれるようです。
干したけのこは、戻し時間を調節することでお好みの柔らかさと食感で調理することができます。
(干したけのこの戻し方は →こちら )
〈こんな料理にどうぞ!〉
・定番の味 煮しめ
・中華スープに歯ごたえプラス
・タケノコの代わりに青椒肉絲
・椎茸寿司と並べてたけのこ寿司
・鉄板はやっぱり、根菜たっぷりきんぴら
九州以外ではあまり馴染みのない干したけのこ。
その魅力をご堪能ください!